日本の全国各地で起こる災害に、ドームハウスはどのように活用できるのでしょうか?
ここでは、ドームハウスと防災テントとの違いや、実際に導入している自治体の活用例などについて、ドームハウスの情報をまとめました。
災害時に、電気・ガス・水道などが止まってしまった時の避難先として、市や区で指定されている避難所を想定している人は多いでしょう。ですが、多くの避難所は近くの体育館や公民館で、その地域に住む人々が一挙に集まった場合、プライバシーを確保することは困難です。段ボールやタオル、ブルーシートなどでスペースを区切っても、視線や音などは気になって寛げません。新型コロナウイルス感染防止の面からも、避難所の環境整備は、各自治体においては急務だと言われています。
そこで、いざというときのために各自治体で確保しておきたいのが防災用テント。 防災テントなら、避難所でもプライベートな空間を確保することができ、周囲の視線を気にせずリラックスすることが可能です。
また、避難所になっている役所や学校の空きスペースを使い、災害本部として防災テントを立ててライフラインの統括を行うこともあります。遠目からでも目立つため、大きな防災テントを活用して本部を設ける市町村も多いでしょう。
近年、防災用として注目が高まっているのがドームハウスです。
ドームハウスも、防災用テントと同様、プライベート空間を確保したり、災害本部として活用することができます。一番の大きな違いは耐久性です。ドームハウスは高密度ポリエチレンやポリカーボネイト、FRPなど耐久性に優れた素材を使用している上、流線型のため、台風や積雪にも強く、屋外での使用にも耐えられます。
製品によってはオプションで空調を整えることも可能。また、断熱性など室内環境にも配慮されているため、一時的な避難場所としてだけでなく、そのまま仮設住宅としても使用することが可能です。
2020年ごろから、実際に災害用として避難所に導入されたケース(※)もあり、さまざまな自治体で注目が集まっています。
※参照:奈良新聞公式サイト「災害時に備え手順確認 - ドームハウス 町職員ら組み立て/河合町」https://www.nara-np.co.jp/news/20200818090713.html
災害対策本部や救護所などで多く使われているマク・クイックシェルターは、緊急・災害時に簡単に設営できるハイブリッドエアテントです。二重チューブ式エアービームとつなぎ材の連結式FPRロッドで構成されており、素早い立ち上がりとコンパクトな収納が可能。幅4×長さ4×高さ2.5mや幅4×長さ6×高さ2.5mなど、さまざまな大きさがあり、ニーズに合わせて選べます。連結布で簡単に連結できるので、用途に合わせて空間を広げることも可能です。
ドームハウスとの違いは、やはり大きさと耐久性です。マク・クイックシェルターは大型テントのため、設置スペースを確保した上で、災害時の指令本部や救護所などとしての活用がおすすめ。
ドームハウスは、駐車場2台分の省スペースに設置が可能なので、場所を選びません。さらに、二重構造にすることで、高い断熱性や保温性、静穏性を実現。プライバシーを確保したい避難所などとしての利用に適しています。
直径3.3m×高さ2.6mのドームハウスで、簡単な工具があれば90分ほどで組み立てが可能。HDPE(高密度ポリエチレン)の壁面パネルは、耐久性や耐水性、耐熱性と保温性に優れており、ドーム内部を常に快適な温度に保ってくれます。キャンピングカー製作で培った知見をもとに、多様なオプション製品を用意しており、専用の棚・カーペット・サンバイザー・冷暖房エアコン、システムキッチンなどを組み合わせることで、さまざまなニーズに対応することが可能です。
「防災用テント」というと、自治体の指令本部や救護所などに利用される大型テントを想像する人も多いかもしれませんが、いつどこで自然災害が起こるか分からない時代にあって、プライバシーを確保できるコンパクトなドームハウスが注目されています。特に、コロナウイルス感染防止の面からも、避難所でのプライバシー空間確保は喫緊の課題です。
ドームハウスなら、省スペースにスピーディーに設置ができる上、耐久性・耐水性・耐風性などにも優れているため、設置場所を問いません。また、完全個室で、避難所でも周囲を気にせず自分らしく過ごすことが可能です。
防災用テントを検討している方は、ぜひドームハウスも検討してみて下さい。特に、避難所における感染防止目的の備蓄としてドームハウスを導入する場合は、内閣府「地方創生臨時交付金」の対象となるので、チェックしてみて下さい。
ドームハウス導入の際に
チェックしておきたい
ドームハウスのメーカー一覧
コンテナは、もともと貨物を入れて輸送するための入れ物です。通常は貨物列車や船に積まれるもので、物流にはなくてはならないものですが、その強度や広さなどから、倉庫や住居としても使われています。
コンテナハウスは店舗や事務所、ガレージとしても汎用性の高い物ですが、組立がいらず運んできて設置すればすぐに使えることから、災害時の避難住宅として活用されています。
土地さえあれば、コンテナを運んできて設置すれば人が住める空間になりますので、建築するのに比べて迅速に低コストで設置でき、緊急時にもすぐに対処できます。役目が終われば、次の被災地に搬送できるのもメリット。
ただし、コンテナが通れる幅の道路や設置できる広さの土地が必要であるため、事前の確認が必要です。
2020年7月の九州豪雨で、被災した熊本県球磨村の総合運動公園に、コンテナハウス33戸が設置されました。北海道や茨城などからトレーラーで運ばれ、発生から18日後には被災者の入居が決まりました。
このスピーディな導入は、業者と自治体の提供協定により、コンテナが事前に組み立ててあり、搬送後すぐに入居できるという対策によるものです。避難所生活を送る被災者のストレスを早期解消し、負担軽減につながっています。
このサイトで紹介している7社(※)のドームハウスの主な用途や価格、大きさについて、一覧表にしてみました。気になる用途や予算に合わせて、ピッタリのドームハウスを見つけて下さい。
※2021年11月調査時点、Googleで「ドームハウス」と検索したとき表示された会社を紹介しています。
製品名 | 主な用途 | 価格 | 大きさ・広さ |
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イージードームハウス
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998,800円~
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外寸: |
ジャパンドームハウス
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要問合せ
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7700型ドーム: |
FDomes
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1,192,000円~
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10畳~40畳 |
BESS DOME
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7,700,000円~
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φ8.2m・φ9.5m・φ11m |
EARTHDOME
|
|
190,300円~ ※ガーデンイグルー参考価格 |
高さ2.2m×直径3.6m |
deluxs
|
|
262,350円~ ※エコドーム参考価格 |
D3.6m*H2.2m |
FRPドームハウス
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|
1,228,000円~ ※税不明 |
22平方メートル(約6.6坪) |
製品名 |
イージードームハウス
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ジャパンドームハウス
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FDomes
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BESS DOME
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EARTHDOME
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deluxs
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FRPドームハウス
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主な用途 |
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価格 |
998,800円~
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要問い合わせ
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1,192,000円~
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7,700,000円~
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190,300円~
※ガーデンイグルー参考価格 |
262,350円~
※エコドーム参考価格 |
1,228,000円~
※税不明 |
大きさ・広さ |
【外寸】 |
【7700型ドーム】 |
10畳~40畳 |
φ8.2m・φ9.5m・φ11m |
高さ2.2m×直径3.6m |
D3.6m*H2.2m |
22平方メートル(約6.6坪) |
※上記は2021年11月調査時点の情報です。消費税に関して記載がない価格はすべて税込です。価格はドームハウスとして各社で商品展開しているもののうち、最も安い価格を掲載しています。
「主な用途」については、導入事例をメインに、各社公式サイトの情報を元に調査したものを掲載しています。詳細につきましては各社公式サイト・SNSをご確認ください。